ザ・マル（The Mall）は、トラファルガー広場からアドミラルティ・アーチを抜け、バッキンガム宮殿までまっすぐ続く道です。
長さは930mあり、毎日の衛兵交代式や毎年女王の誕生日に行われるトゥルーピング・ザ・カラー（軍旗敬礼分列行進式）、その他王室関連の儀式や祭典に使われる時、そして休日には交通が規制されます。

バッキンガム宮殿から見て、ザ・マルの右手にはセント・ジェームズ・パークがあります。左側はセント・ジェームズエリアで、グリーン・パークの一部、ランカスター・ハウス、クラランス・ハウス、セント・ジェームズ宮殿、ジョージ6世＆エリザベス記念碑、ICAギャラリー（現代美術館）、イギリス学士院などがあります。
通りの突き当りにはアドミラルティ・アーチがあり、ここを抜けると、ロンドンのへそと言われるトラファルガー広場に出ます。

この通りは儀式用の道路として19世紀後半〜20世紀前半にかけて作られました。王室や国家の行事を行う際に用いられ、他国の国賓が訪問した際などは、通りの両脇に国旗を掲揚し、国賓とエリザベス2世を乗せた馬車がバッキンガム宮殿へと向かいます。2002年のエリザベス2世の即位50周年記念祭の際には100万人以上の人がこの通りに集まりました。
2012年のロンドンオリンピックでは、自転車のロードレースやマラソン、競歩の発着点になりました。

バッキンガム宮殿や衛兵交代式の観光の際に必ず訪れるここは、ロンドンの観光ルートとしておなじみです。
セント・ジェームズ・パークやホース・ガーズと合わせて、ウェストミンスターエリアを満喫しましょう。

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