ソーホー Soho

娯楽の発信とナイトライフを担うロンドン最大の繁華街

ピカデリー・サーカス、オックスフォード・サーカス、トテナム・コート・ロード、レスター・スクエアに囲まれた四角いエリア。
昔、近辺一体がまだ開発されず狩猟地の野原や森林だった頃、「so-ho」(獲物を見つけた時の合図)と叫ぶ声がよく響いていたことが名前の由来と言われている。

ソーホーは移民の街として発展し、20世紀中は風俗店や映画館などが林立する大きな歓楽街として栄えた。
1980年代になると、高級レストランやメディア関連企業が立ち並ぶファッション街へ変貌し、性風俗の店舗の多くがなくなっていった。
現在は、シアターやおしゃれなレストラン、ナイトクラブ、ゲイバーやレズビアンバーが集う、イギリス最大、世界でも屈指の繁華街として有名。

ピカデリー・サーカスが渋谷なら、華やかで国際色豊かなソーホーは新宿といったところ。
ウォーダー・ストリート(Wardour St)、ジェラード・ストリート(Gerrard St)、ライル・ストリート(Lisle St)周辺は、ヨーロッパ最大規模を誇る中華街。
ロンドンで一番美味いのは中華料理だとの呼び声も高く、イギリス料理に飽きたらぜひ訪れたい。

オールド・コンプトン・ストリート(Old Compton St)やグリーク・ストリート(Greek St)、フリス・ストリート(Frith St)周辺は世界各国の料理店が多く、カフェやバーも豊富、ライブハウスなどもある。
ちなみに、オールド・コンプトン・ストリートはゲイタウン。
主な夜の街は、ブルーワー・ストリート(Brewer St)とルパート・ストリート(Brewer St)が交差するあたりだ。

観光のヒント

オックスフォード・サーカス駅かピカデリー・サーカス駅からスタートしたい。
この2つの駅をつなぐリージェント・ストリートはゆるやかなカーブを描き、沿道には老舗やデパート、ワールドワイドに展開するブランド店(日本ならMUJIなど)が連なる一大ショッピングストリートだ。

コヴェント・ガーデン方面へはピカデリー・スクエアからコヴェントリー・ストリート(Coventry St)を東へ。
通りに入ると、周辺を映画館が囲むレスター・スクエアという広場が開ける。
ミュージカルやお芝居の当日券がお値打ちで販売されているTKTSもこの一角にある。

レスター・スクエアの北にはレストランなどの飲食店がひしめき、チャイナタウンもある。
ここから南に行くとトラファルガー・スクエア方面(ナショナル・ギャラリーの裏に出る)、さらに東に向かうとコヴェント・ガーデンに出る。
一帯はおしゃれなショッピングスポットで、アップル・マーケットやジュビリー・マーケットなどの常設市場があり、年中観光客でいっぱい。
アップル・マーケットの向かい、セント・ポールズ教会前の広場は大道芸人がパフォーマンスを行う舞台として活用され、観客で賑わう楽しいエリアとなっている。