ウェリントン・アーチ（Wellington Arch）は、ハイド・パーク・コーナーの南側、グリーン・パークの北西にある門です。

この門は、1815年にデューク・オブ・ウェリントンがワーテルローの戦いでナポレオン軍を破ったことを記念して、1826〜30年に建造されました。
当初はバッキンガム宮殿の西門でしたが、1883年に現在のグリーン・パークの西に移されました。
また、当初はアーチの北側にあるウェリントン公の像が門の上に据えられていましたが、1912年に現在の「戦争と平和の天使と馬車（クワドリガ）」の像に置き換えられました。
この天使と馬車の像はヨーロッパでも最大の青銅像であり、ウェリントン公の像と合わせて見逃せないアイコンです。

門の中は見学可能で、1階はウェリントン・アーチの歴史や門の移動や青銅像に関する資料の展示、3〜4階ではウェリントン公がナポレオンに勝利した戦いの様子などを知ることができます。
バルコニーからは、ハイド・パークやバッキンガム宮殿と裏庭、ビッグ・ベンなどの壮大なパノラマを楽しめます。
バッキンガム宮殿の衛兵交代式の時間にバルコニーにいれば、騎馬隊（ホース・ガーズ）の隊列がウェリントン・アーチをくぐる素晴らしい光景を見ることができるでしょう。