ロンドン・ウォール London Wall

かつてのロンディニウム(ロンドン市)を囲んでいた、歴史的遺産

ロンドン・ウォール(London Wall)は、2世紀頃からローマ人によって作られたロンディニウム(現在のシティ・オブ・ロンドン)を囲うように建設された防御壁で、関門と塔と防御溝を備え、約2マイル半の長さがありました。テムズ川の港町であったロンディニウムは戦略的に重要な拠点であり、街を守る強固な壁が必要でした。
この壁は中世後期まではシティ・オブ・ロンドンと周辺の街の境界線であり、シティ自体の地位を示すものでもありました。
1666年のロンドン大火でウォール内の町はほとんどが焼失し、ウォールは修理と再建を経て1760年から67年までの間に全て取り壊され、一部は新規の構造物に取り込まれました。
現在残っている壁は、ロンドン博物館の庭、バービカン・エステート、タワー・ヒル周辺、ノーブル・ストリート、セント・アルフェジ教会で見ることができます。最も大きいものはタワー・ヒル駅のすぐそばにあり、ここにはローマ皇帝のトラヤヌスの像があります。

現在「ロンドン・ウォール」は、ロンドン博物館から西へ伸びてオールド・ブロード・ストリートと交差するまでのストリートの名前になっています。この道路沿いにも壁の一部が残っており、実際に見ることができます。

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URLhttps://www.english-heritage.org.uk/visit/places/london-wall/
タワー・ヒル
ロンドン博物館
バービカン
ロンドン・ウォール
セント・アルフェジ(St Alphage)
クーパーズ・ロウ(
Cooper's Row)

ロンドン・ウォール London Wall