今はなきホワイトホール宮殿の祝宴の間
バンケティング・ハウス(Banqueting House)は、ホワイトホールの歴史的建造物です。
トラファルガー・スクエアとパーラメント・スクエアを繋ぐホワイトホールの中央あたり、ホース・ガーズの向かいに位置しています。
バンケティング・ハウスとは、テューダー朝、初期ステュアート王朝時代に作られたイングランドの邸宅で本邸から離れた場所に建設された建物の呼称で、晩餐会や舞踏会などの祝宴のために使われていました。
今ではバンケティング・ハウスという名称はこのバンケティング・ハウスのことを指し、現在でも王室の晩餐会や、外国大使館の行事などに使われています。
このバンケティング・ハウスは、ヘンリー8世が建設したホワイトホール宮殿の一部で、1619年に建築家イニゴー・ジョーンズと甥のジョン・ウェッブにより設計され1622年に完成しました。
1698年の火災で宮殿は焼け落ちましたがこの建物は焼失を免れ、現在に至るホワイトホール宮殿の唯一の名残となっています。(現代の建物は3代目)
1649年にはピューリタン革命によって王位を追われたチャールズ1世が建物前で公開処刑され、1660年にはチャールズ2世がここで王政復古をした舞台であり、イングランドの歴史に関わりの深い建物です。
二階建ての内部は吹き抜けのホールがあり、上階はコリント様式、下階はイオニア様式の内装です。
ホールの見事な天井画はチャールズ1世の依頼によりルーベンスが描いたもので、この建物を代表する見どころとなっています。
地下には、プライベートでゆったりとくつろげる幻想的なホールが設えられており、メインのホールとはまた異なった厳かで美しい空間を見ることができます。
装飾はルネッサンススタイルを取り入れたジャコビアン・イングランドの代表作で、1685年にイングランドの建築物として初めてクラウンガラスが窓ガラスとして利用されるなど、17世紀イングランドの代表的な建造物として有名です。
場所柄バッキンガム宮殿やホース・ガーズに近く、王室やイングランドの歴史、歴史的建造物に興味がある方におすすめのスポットです。

By en:User:ChrisO - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
住所 | Whitehall London SW1A 2ER |
URL | http://www.hrp.org.uk/banqueting-house/ |
TEL | +44 (0)20 3166 6000 |
banquetinghouse@hrp.org.uk | |
開館時間 | 毎日 10.00-17.00 (最終入場 16.30) ※毎日10.00〜13.00の開館は保証されていますが、午後にはイベント等で閉館する場合が多くあります。 直近の閉館スケジュールはこちらでご確認ください。 |
休館日 | 12/24〜26、1/1 |
料金 | 大人:オンライン £5.5(割引) 当日入り口で £6.00 16歳以下:無料 学生、60歳以上(要ID):オンライン £5.0(割引) 当日入り口で £4.5 →ロンドン・パスでも入場できます |
アクセス | Westminster駅、Charing Cross駅から5分 |
備考 | 宮殿は非常に古く、石畳や磨耗した階段、不均等な階段や斜面などの歩きにくい箇所がたくさんあります。履き慣れた靴で行くことをおすすめします。 特に雨の日は滑りやすいため注意してください。 庭園の中には急な斜面などがあるため、特に子供がいる場合は注意してください。水場の近くでは、常に子供から目を離さないようにしてください。 館内の安全標識に従って行動するようにしましょう。 |
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