ウェストミンスター大聖堂（Westminster Cathedral）は、英国カトリック教会の総本山です。
イングランド及びウェールズで最大のカトリック教会であり、日頃から敬虔なクリスチャンが礼拝に訪れているスポット。
名前が似ているウェストミンスター寺院と勘違いされがちですが、こちらはイギリス国教会の教会であり全く別の建物です。

19世紀後半にイギリス国教会とローマ教皇庁との関係が改善され、イングランドとウェールズのカトリック教会の正式な復興を機に建築が着手され、1903年に完成した教会です。
イギリスでは珍しいイタリア風・ビザンツ様式の建物は、赤いレンガの円形ドームに聖エドワードタワー（鐘楼）を擁する独特な外観が大変印象的です。
83mの高さを誇るタワーは内部にエレベーターがあり、上部に登ると地上64mからロンドンの街を一望できます。（有料、エレベーターは祭壇左側に位置。）
鮮やかな外観と対象的な聖堂内部は、イングランドの教会随一の広さを誇る身廊（会衆席エリア）や、壁や天井を覆うモザイク装飾、大理石製の天蓋や宗教美術品の数々など、厳かで美しい空間です。

常設の宝物展もあるので、時間がある方はじっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか。