ロイヤル・ミューズ（Royal Mews）は、王室の厩（うまや）のことで、英国王室が使う馬車などが保管・展示されています。
女王や王室メンバーの戴冠式や公式訪問、ロイヤル・ウェディング、議会開会式、公式行事などの際に使われる馬車や自動車などを管理・提供する部門として機能しています。
バッキンガム宮殿の近く、王室の美術品を集めたクイーンズ・ギャラリーの並びに位置しています。

1820年のジョージ4世以来、歴代の戴冠式で使われいてる金色の馬車（ゴールド・ステート・コーチ）や、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式で使用された馬車、ダイアナ妃の結婚式で使われた馬車など、王室で使用される数々の馬車を見ることができます。
馬車と並んで大切な馬は、馬車馬としては唯一の英国原産であるクリーヴランドベイ、伝統的に女王の馬車を牽引するウィンザーグレイであり、美しい貴重な馬を見ることができるでしょう。
馬達は、任務や訓練中、休養中の場合は必ずしも厩舎内で見学できるとは限りません。
また、ロイヤル・ミューズは本物の王室付きの厩舎であり、現在も、馬の世話や馬車の管理をする人達が実際に住んでいます。

王室の建物らしく、エントランスにはライオンとユニコーンが飾る豪奢な門があります。
王室ファンであれば、バッキンガム宮殿、衛兵交代式、クイーンズ・ギャラリー、ホーズ・ガーズなどと合わせて観光したいスポットです。
オーディオガイドには日本語もあり、ガイドを聞きながらじっくり見学することができます。