コートールド・ギャラリー（Courtauld Gallery）は、ロンドンのストランドにある美術館です。
ロンドン大学附属コートールド美術研究所（Courtauld Institute of Art）の美術館であり、サマセット・ハウス内に設けられています。
比較的小規模なギャラリーでありながら印象派や後期印象派のコレクションは非常に質が高く、ヨーロッパ随一と言われています。
展示室は12室のこじんまりとした規模で大型の美術館ほど混み合っておらず、ゆったりと名画の数々を堪能できます。

コートールド・ギャラリーは、1932年に実業家のサミュエル・コートールドが自宅とコレクションをロンドン大学に寄贈したことにより設立されました。
コートールドは当時まだあまり注目されていなかった印象派を中心に収集しており、後にルネッサンス絵画や美術工芸品が加わり質の高い美術館になっていきました。
現在のサマセット・ハウスに移転したのは1990年で、ギャラリーは中庭に入る手前のストランド通りに面した北棟にあります。

小規模ながら収蔵品は粒よりで、ボッティチェリなどのルネッサンス絵画や15〜6世紀のルネッサンス美術、17〜8世紀イタリア、オランダ絵画のほか、名作ブロンズ像、ガラス器、銀器などの工芸品もあります。
中でも、ゴッホの自画像をはじめマネ、ルノワール、ドガ、ゴーギャン、モディリアーニなど、教科書で見たことがあるような傑作の数々は見逃せません。
キリスト教美術がテーマの展示室も見どころで、キリスト教美術の歴史を学べるほか、教会の祭壇美術や宗教画、彫刻などの工芸品の数々に、中世の教会にいるような厳かな体験ができるでしょう。

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所蔵作品

コレクションを見る

マネ 『フォリー・ベルジェールの酒場』 ／ ポール・セザンヌ "Tall Trees at the Jas de Bouffan" "カード遊びをする人々"／オーギュスト・ルノワール "La Loge"／ゴッホ 『耳を切った自画像』 ／ロベール・ドローネー "The Runners"／Georges Seurat "Bridge of Courbevoie" ／ ポール・ゴーギャン "ネヴァモア" ／ ピエール＝オーギュスト・ルノワール 『アンブロワーズ・ヴォラールの肖像』 ／ パルミジャニーノ 『聖母子』 など