ロンドンの交通パス

歩きと公共交通機関で十分に散策できるロンドン市内では、交通パスを活用することで交通費を安く抑えることができる。
滞在プランと観光スタイルに合ったお得な交通パスをチョイスして、賢く街歩きを楽しもう。

オイスターカード Oyster Card

オイスターカードは、日本の交通ICカードのようなプラスチック製のチャージ型交通パス。
地下鉄、バス(ナイトバス含)、トラムリンク、DLR(ドッグランズ・ライト・レイル)、オーバーグラウンドで使えるが、ヒースロー・エクスプレスと英国鉄道では使えないので注意。
テムズ河の水上バスやエミレーツ・エアライン・ケーブルカーも割引料金で乗ることができる。

日本と同じくデポジットを払って入手し、予め金額をチャージして使う。(カードのチャージ金額で切符を買うことはできない。)
使い方は日本と同じで、地下鉄ならば改札の入場・出口でタッチ、バスなら乗った時にカードリーダーにタッチするだけ。
ただし乗り越し精算はできず、残額が足りない場合は£80のペナルティが課されるので、残額の確認とチャージ(トップアップ Top upという)を忘れずに。
バスに限り残額不足の場合、1回だけ乗車できるが、次回チャージをした際にバス運賃が引かれる形になっている。

1日の利用ゾーン(区間)ごと上限金額が設定されており、上限金額以上乗ってもそれ以上は金額が引かれることはないため、乗れば乗るほどお得なカードだ。
オイスターの料金設定は、現金で切符を買うよりかなりリーズナブルになっている。
例えば、ゾーン1内での地下鉄の初乗り料金(切符で購入時)は£4.80だが、オイスター・カードの場合、ピークタイム/オフピークタイム(※)は£2.30と半額以下なだけでなく、ゾーン1内は£6.40の上限料金以上は料金が引かれないため、3回以上乗れば元がとれる。3回切符を買って乗れば£14.4だが、オイスターカードなら3回以上乗り降りをしても£6.40、どちらを選べばよいかは明白。
また、バスでは現金で払えず、オイスターカードまたはトラベルカードしか使えないため、街歩きには欠かせないカードと言える。
※オイスターカードのピークタイムは月〜金の6:30〜9:30、16:00〜19:00で、これ以外がオフピークタイム設定。
→料金ページ バス&トラム 地下鉄&鉄道
→ロンドンの路線図とゾーンマップ / (トラベルゾーンページ

カード発行時のデポジットは5£で、5£からチャージが可能。
地下鉄の窓口券売機で発行でき、帰国時に返却すればチャージの残金とデポジットの5£が返却される。
こちらで予め買っておくこともできます。→ロンドン・パス+オイスターカードのお得なセット(日本語ガイドブック付き)
返却(リターン)と払い戻し(リファンド)は、窓口と対応の券売機でもできる。

2年間使用していない場合は再使用時に手続きが必要になる。
旅行者用のビジター・オイスター・カードもある。

 

ビジター・オイスター・カード Visitor Oyster Card

使い方は通常のオイスターカードと同じだが、発行料が3£、カード自体に有効期限はなく、デポジット型ではないので返却はできないという違いがある。
ロンドン市内の指定レストランやデパートなどで割引サービスが受けられる、対象店はこちらのリストを参照
デザインも通常のオイスターカードと異なり、思い出のアイテムとして保存しておくのもよい。

ビジター・オイスター・カードは、渡航前に英国政府観光庁オンラインショップで購入しておくことができる。

ガトウィック空港などの一部の窓口でも購入可能なので、渡航前に買えなかった場合は窓口でビジター・オイスター・カードの取り扱いがあるか確認をしてみよう。

 

ビジター・オイスター・カードの残金の払い戻し

ビジター・オイスター・カードの使い方は通常のオイスター・カードと同様、駅の券売機などでTop-up(チャージ)して使い、残金は払い戻しが可能。
払い戻し方法は以下の3通り。

・£10までの残額は地下鉄の券売機で払い戻し可能(カードの最初の使用から48時間以降)
・ビジター・センターでの払い戻し(ガトウィック空港を除く)
・郵送

郵送での返金の場合、ポンド(GBP)での返金となり、カードの返却は行われないので注意。
カードの送付先住所:
TfL Customer Services
14 Pier Walk 4th Floor London SE10 0ES

 

チャージの仕方

駅の窓口、自動券売機でチャージが可能。窓口でオイスターカードを発行する時に同時にチャージもすると楽。

券売機はオイスターのチャージだけでなく、切符やトラベルカードの購入もできる。
キャッシュとクレジットカードが利用できるが、券売機の上に「Exact Money Only」または「No Charge Given」の表示が出ていたら、現金で購入の場合はお釣りが出てこないので注意。

【手順1】券売機画面の NEXT PASSENGER をタッチ
【手順2】言語選択で日本語を選ぶ(以降、日本語表示になる)
【手順3】Oyster Top-up を選択
【手順4】カードリーダーにオイスターをタッチ
【手順5】チャージする金額を選んでタッチ
【手順6】現金を現金投入口に、またはクレジットカードをカード挿入口に入れて暗証番号(PIN)を入力
【手順7】支払い/カード決済が終わったら、もう一度カードリーダーにオイスターをタッチする

ビジター・オイスター・カード
地下鉄駅などの券売機。New Cardを選択して、オイスターを購入できる。同時にTop Upも可能。

トラベルカード Travelcard

トラベルカードは、指定ゾーン内の地下鉄、バス(ナイトバス含)、トラムリンク、DLR(ドッグランズ・ライト・レイル)、オーバーグラウンド、ロンドン市内の英国鉄道が乗り放題の大変便利な紙タイプの切符だ。また、バスに限っては指定ゾーン内に限らず全ゾーンをまたいで乗ることができる。
テムズ河の水上バスが33%やエミレーツ・エアライン・ケーブルカーも25%の割引料金で乗ることができる。
使い方は通常の切符と同様、地下鉄や鉄道なら自動改札に通し、バスでは運転手に見せればOK。

終日使えるエニタイムチケットとオフピーク専用チケットがある。
トラベルカードのオフピークタイムは月〜金の9:30〜翌朝4:30、土曜は終日、日・祝日は終日(翌朝4:30まで)で、ピークタイムに乗る予定があればエニタイムチケットの購入を。
1日乗車券(エニタイム/オフピーク)と7日乗車券があり、それぞれ指定ゾーンを設定して購入できる。
(1日エニタイムはゾーン1〜4、1〜6、1日オフピークはゾーン1〜6、7日用はゾーン1〜2,3,4,5,6)
7日用は紙の切符ではなくオイスターカードにチャージする形となり、購入は駅の窓口かインターネットから。
7日は、指定の連続する7日間の期間が有効で、飛び石の日程で使用することはできないので注意。
7日間使いきった後は通常のオイスターカードとしてチャージして使用することが可能。
1ヶ月や1年の定期タイプもあり、長期滞在の場合はこちらがお得な場合も。
→料金ページpdfはこちら

トラベルカードは駅の自動券売機や窓口、Travelcardのニュースエージェント(個人経営のコンビニのような商店)で購入できる。
渡航前に英国政府観光庁オンラインショップVeltra(日本語)で購入しておくこともできる。
指定ゾーンを越えて乗車した場合はオイスター同様高額のペナルティが発生するので注意。トラベルカードのゾーン外に行きたい場合は、出発駅の窓口で行き先を伝えて差額を予め精算する。または7日用トラベルカードの場合はオイスターなので、窓口で乗り越し分をチャージする。

→トラベルカードのヘルプ

オイスターとトラベルカードどちらがお得か

宿泊地と行動範囲、交通手段によるので、まずは各日の行動エリアとそのゾーンを確認したい。
ゾーン1〜3内を重点的に巡るのであれば、ビジターカードなら£3の手数料がかかるがオイスターカードのほうがお得。通常のオイスターカードも£5のデポジットがかかるが、返却すれは返金される。
ゾーン1〜2の7日券の場合、1日あたり訳£4.6の計算になる。5日以上の滞在で、地下鉄に1日2回以上乗る場合は7日乗車券を購入したほうがお得になる。
英国政府観光庁オンラインショップのトラベルカードとオイスターカードの比較も参考になります。
 

オイスターカードとトラベルカードの料金比較

以下の表は2015年秋の料金設定。
pass

ピークタイムについて

ピークタイムは、オイスターカードとトラベルカードで設定が異なるが、いずれもピークタイムのほうが乗車料金が高くなる。

オイスターカード 月〜金 6:30〜9:30、16:00〜19:00
トラベルカード  月〜金 4:30〜9:30

トラベルカードなら9:30になる前に購入すればエニタイムチケットとなり、オフピークチケットより少し高くなるので覚えておこう。
また、オイスター使用時のピーク/オフピーク料金は改札に入る時、カードリーダーにタッチした時間で判断される。

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