コヴェント・ガーデン駅の南に位置する大きな倉庫を改築した大規模なショッピング・モールが、コヴェント・ガーデン・マーケット。
このレンガ造りの建物と間の吹き抜けの空間は、ここがかつて17世紀から続くイングランド最大の青果市場だった頃の名残だ。
青果市場は規模の拡大に伴い1973年にテムズ南岸のナイン・エルムズへ移転したが、移転前の様子は映画「マイ・フェア・レディ」でうかがい知ることができる。
オードリー・ヘプバーン演じる花売りの娘が歌い踊り、教授と出会ったのがこのコヴェント・ガーデン・マーケットの前。
名画の舞台として、そして国内外から年間4500万人もが訪れる人気観光地として名高い、ロンドンを代表するマーケットだ。

青果市場の移転後、市場であった建物と吹き抜けエリアは現在の姿の賑やかなショッピング・モールに改装された。
建物部分にはレストラン、カフェ、話題店や人気ブランドが軒を連ね、おしゃれなショッピングスポットとして人気。
吹き抜けのホールエリアには、常設の「アップル・マーケット」があり、月曜にはアンティーク、その他曜日はハンドメイドやアクセサリー、雑貨などのストールが並ぶ。
隣接の「ジュビリー・マーケット」にはレトロでかわいいクラフトやアンティーク雑貨が日替わりで並び、アップル〜と並んで2大人気マーケットとなっている。周辺の店舗と合わせて、おみやげ探しにピッタリ。

地下フロアにはカフェやレストランのテラス席となり、ミュージシャンが演奏をしているほか、アップル・マーケットの正面（セント・ポールズ教会のファサード前の広場）では、大道芸人がパフォーマンスの舞台として使用しており、年中とにかく賑やかな一帯となっている。

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