美しい庭園に囲まれた、ヘンリー8世の「快楽の宮殿」
ハンプトン・コート宮殿(Hampton Court Palace)は、ロンドン南西部のテムズ川の上流、リッチモンド・アポン・テムズ・ロンドン特別区にある旧王宮です。
宮殿は、広い庭園に囲まれた赤いれんが造りのお城で、ロンドンの主要な観光名所として一般公開されています。
16世紀に、ヘンリー8世が枢機卿トマス・ウルジーの邸宅を没収して改築したものがこの宮殿の始まりです。
現在、イギリス王室はこの宮殿を使っていませんが、1838年にヴィクトリア女王の命令で一般公開されるまで、歴代の王や女王がここを別邸として使っていました。
時代に合わせてチューダーからバロック、ジョージア様式に改・増築が繰り返された、巨大な建物となっています。
宮殿の入り口には、ジョージ2世の時代に建てられた正門「トロフィー・ゲート」があります。
宮殿内には、ヘンリー8世時代の大広間や600人の食事を作っていたキッチン、エリザベス女王のコレクションなど見どころは充分。
ヘンリー8世の快楽の宮殿と呼ばれるだけあり、贅をつくした宮廷生活の様子を感じることができます。
宮殿の周囲には、いくつかの庭園、畑、子供用のプレイグラウンド、メイズ(迷路)などがあり、全てをしっかり周るならば1日じっくり楽しめるでしょう。
宮殿内の見どころは、エントランスを抜けて振り返るとあるクロック・コートと呼ばれる大時計や、ステート・アパートメントのヘンリー8世などの貴重な資料、ヘンリー8世の5番目の妻キャサリン・ハワードの幽霊が出ると噂されるホーンテッド・ギャラリー、巨大なキッチン、かつては一騎打ちが行なわれた場所であるカフェなど枚挙に暇がない。
インフォメーションでは無料で日本語ガイドを借りることができ、日本語のパンフレット、マップも用意されています。
また、宮殿の庭園は、毎年7月に開催される「ハンプトン・コート宮殿フラワー・ショー」の会場としても有名です。
ヘンリー8世の時計
エントランスを入り、最初の広場がベース・コート。
さらにもう一つゲートをくぐるとクロック・コートがあり、ゲートをくぐって振り返ると、ヘンリー8世の時計がある。
テムズ川の干潮がわかるようになっていて、当時最先端を誇っていた。
厨房 Henry VIII’s Kitchens
ヘンリー8世の厨房は、1000人以上の食事を作っていたと言われる巨大なもの。
チューダー朝の建物で、調理の再現などが見れて面白い。
牛肉を実際に焼くデモンストレーションをしていて、肉を回させてくれるのも楽しい。
ステート・アパートメント
宮殿の内部はいくつかのエリアに分かれていて、中世の装いのガイドが案内してくれるツアーもある。
最大の見どころは、ヘンリー8世のステート・アパートメント。
そのほか、宮殿内には礼拝堂やウィリアム3世のキングス・アパートメントなど見どころが充分です。
庭園
宮殿を囲む庭園は広く、いくつかのエリアに分かれている。
美しいバラ園や、植木で作られたメイズ(迷路)、子供が遊べる遊具がある庭園などもあるので、いろいろ訪ねて楽しむことができます。
ガーデンを詳しく知るページはこちら。
住所 | East Molesey KT8 9AU |
URL | http://www.hrp.org.uk/hampton-court-palace/ |
TEL | 24時間受付 0844 482 7777 (from UK) 5pのチャージ +44 (0)20 3166 6000 (国外から) |
hamptoncourt@hrp.org.uk | |
開館時間 | 宮殿, 庭園, マジック・ガーデン, 迷路 3/25〜10/29 / 2016 (夏季) 月〜日 10.00 - 18.00 最終チケット販売時間 17.00 迷路の最終入場 17.15 宮殿, 庭園, 迷路 ※冬季はマジック・ガーデンは閉鎖 10/20〜3/25 / 2017 (冬季) 月〜日 10.00 - 16.30 最終チケット販売時間 15.30 迷路の最終入場 15.45 |
休館日 | 12/24〜26 |
料金 | オンライン £19.80(割引) 当日入り口で £21.00 |
オーディオガイド | 無料(入館料に込) 日本語あり |
アクセス | Hampton Court駅から5分、South West Trains鉄道を利用(オイスター利用可) ウォータールー駅から35分、1時間に2便ほど、ヴォクソール駅からも直通が利用可。 4月上旬〜9月はウェストミンスター・ミレニアム・ピアからキュー・ピア、リッチモンド・ピア経由ハンプトン・コート・ピア行きの船が出ている。1日2便、所要約3時間。 |