英国随一の美しさをを誇る、優雅な「貴婦人の城」
リーズ城(Leeds Castle)は、イングランド南東部のケント州にあるお城です。
広大な500エーカー(2.02平方km)の敷地には豊かな緑と牧草地が広がり、その中央にある湖と石造りの城の美しい姿は、古くから多くの国王や貴族達に愛され、賞賛されてきました。
6人のイングランド王妃が暮らした歴史を持ち、「貴婦人の城」と呼ばれています。
リーズ城は、857年にサクソン人の酋長だったリーズ家によって、湖の中の2つの島に築かれた木造の城が始まりです。
1119年にヘンリー1世の統治下で石造の要塞として建造され、1278年にウェールズを占領したエドワード1世の手に渡ると、1278年に彼の死後、王妃のエリナー・オブ・カスティルの居城となり、以降、1552年まで英国王室の城として使われていました。
エドワード1世の2番目の王妃マーガレット・オブ・フランスに譲られてから、未亡人となった王妃がこの城に住む慣習が生まれ、その後、エドワード2世の王妃のイザベラ・オブ・フランス、リチャード2世の王妃のアン・オブ・ボヘミア、ヘンリー4世の王妃のジョーン・オブ・ナヴァール、ヘンリー5世の王妃のキャサリン・オブ・ヴァロワがこの城に住みました。
16世紀前半、ヘンリー8世がこの要塞を宮殿として大規模に改修しました。
1926〜74年の間はイギリス系アメリカ人のベイリー夫人が所有し、彼女の死後、1976年から一般公開されています。
リーズ城は、1952年にグレードIの指定建造物に認定されています。
城は何度も建て増しや回収が行われ、内部は異なる時代の部屋が迷路のように繋がっています。
王妃達の居室や風呂、礼拝堂、ヘンリー8世が造った宴会用の部屋、図書室、近代的なリビングルームなど、さまざまな時代の内装や調度品を見ることができます。
庭には、生垣の迷路(メイズ)、グロット(人工洞窟)、ゴルフコース、犬の首輪博物館、子供向けの遊具エリアなどがあります。
かつて100種以上の鳥を飼育していた飼鳥園があったこともあり、現在も敷地内には、のびのびと過ごすたくさんの野鳥がたくさんの観光客を迎えています。
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行き方
リーズ城へは、ロンドンのヴィクトリア駅からベアステッド駅(Bearsted)までサウスイースタン鉄道で約1時間、リーズ城行きのバスに乗り換えて約10分で行くことができます。
バスは4〜9月の間は毎日1時間に1本出ていますが、10〜3月の間はプライベートのシャトルサービスのみとなっています。
このように、特にオフシーズンは電車〜バスは多少アクセスがよくなく、また、電車〜バスでの個人的な往復に不安があるような人は、ロンドンから日帰りでリーズ城に行けるバスツアーや貸し切りの車でのツアーがおすすめです。
→ロンドン発 リーズ城/カンタベリー大聖堂/ホワイト・クリフを巡る日帰りツアー
→ロンドン発・テムズ川クルーズ付き:リーズ城/カンタベリー大聖堂/ホワイト・クリフを巡る日帰りツアー
→ロンドン発・貸切車でセブンシスターズとリーズ城/カンタベリー大聖堂/ライなどから2箇所を選ぶオーダーメイドツアー
住所 | Maidstone ME17 1PL |
URL | https://www.leeds-castle.com/ |
入場料 | 大人:£26/£25(オンライン割引) 学生:£24/£23.50(オンライン割引) 子供 (4-15歳):£17.50/£16.50(オンライン割引) 公式HPでの購入でオンライン割引 |
オープン時間 | 10〜3月 園内&ガーデン:10.00am - 5.00pm (最終入場 3.00pm) チケットオフィス:10.00am - 3.00pm 城:10.30am - 4.00pm (最終入場 3.30pm、クローズは5.00pm) 4〜9月 園内&ガーデン:10.00am - 6.00pm (最終入場 4.30pm) チケットオフィス:10.00am - 4.30pm 城:10.30am - 5.30pm (最終入場 5.30pm、クローズは6.00pm) |
閉園日 | クリスマス、2019/11/2〜3 |
アクセス | ロンドン・ヴィクトリア駅からベアステッド駅(Bearsted)まで約1時間。 リーズ城行きのバスに乗り換えて約10分。バスは1時間に1本、4〜9月は毎日運行。 10〜3月の間はプライベートのシャトルサービスをspottravelが行っている。 |