中世とアールデコが融合する「現代デザインの傑作」
エルサム宮殿(Eltham Palace)は、イングランド南東部グリニッジのロイヤル・ボロウにある宮殿です。
1999年に建物の修復が行われ、イングリッシュ・ヘリテージによって一般公開されるようになりました。
内装は見事なアールデコで施され、「現代デザインの傑作」と言われています。
宮殿の歴史は11世紀に遡り、元来は司教のマナーハウスと宮殿でした。
1311年に王室の所有になると、その後300年に渡って王宮として使われました。王族が頻繁に滞在し、周辺の公園で狩りを楽しんでいたのです。
1475〜1480年の間に造られた大ホールは中世の現存物の中で最も重要なもので、印象的なハンマービーム型の屋根は必見です。
17世紀のイングランド内戦による荒廃、18世紀の農場時代や個人邸宅時代を経て、1933年にテキスタイルの大物スティーブンとバージニア・クールタウドへの貸与を機に邸宅の建築と増築が行われ、これが現在のエルサム宮殿となっています。
宮殿の外観は、ハンプトン・コート宮殿からインスパイアされた赤レンガ壁のデザインですが、インテリアは魅力的な1930年代の内装がふんだんに取り入れられています。
フランスの影響を受けたアールデコ調、スマートなオーシャンライナースタイル、最先端のスウェーデン風デザインが融合した美しく豪華な空間を楽しむことができます。
19エーカーの広さを誇る庭園も、20世紀と中世が融合したユニークなものとなっています。
小川と小さな滝が流れるロックガーデンでは、受賞歴もある園芸デザイナーの仕事を堪能できます。
美しいバラ園や温室の蘭など、どの季節に訪れても美しい花々を楽しむことができるでしょう。
By David Hatch, CC BY-SA 2.0, Link
By Dudley Miles - Own work, CC BY-SA 3.0, Link
住所 | Court Yard, Eltham, Greenwich, London, SE9 5QE |
URL | http://www.english-heritage.org.uk/visit/places/eltham-palace-and-gardens/ |
TEL | +44 (0)20 8294 2548 |
開館時間 | 月〜金・日曜日 10:00 - 16:00 |
休館日 | 土曜日 ※季節によって金曜日がクローズになりますので、スケジュールを確認してください |
料金 | 大人 £14.40/£15.90(寄付込) 子供 (5-15歳) £8.60/£9.50(寄付込) 家族 (大人2人、子供3人) £37.40/£41.30(寄付込) イングリッシュ・ヘリテージ・オーバーシーズ・ビジター・パス、ロンドン・パスでも入場可能です。 |
アクセス | Mottingham駅から15分 |