ロンドン滞在の基礎知識

国が違えば勝手も違う。楽しく快適なステイのために、知っておきたいロンドン滞在の基礎知識。

日本との違い

日本や世界との違いを知って、スマートに対応したい。

 

地下鉄はUnderground(アンダーグラウンド)

ロンドンの地下鉄はUnderground(アンダーグラウンド)、またはTube(チューブ)と言う。
地下鉄の印や看板はみな「Underground」と出ているので覚えておきたい。
アメリカではサブウェイかMetro(メトロ)、大陸の地下鉄はメトロと呼ばれるが、イリギスの場合サブウェイは地下道をさす。

ちなみに、アンダーグラウンドに対しOverground(オーバーグラウンド)は、ロンドン市内と近郊区間を走る鉄道路線の1つで、地上を走る。
他に、地上の鉄道はイギリス国鉄(British Rail、通称BA)、ドッグランズ・ライトレイル(Docklands Light Railway、通称DLR)などがあるが、念のためOverground(オーバーグラウンド)はこれらの総称ではない。

 

出口はWay Out(ウェイ アウト)

出口はEXITではなくWay Out。
地下鉄などの出口や、建物内の出口や非常口の目印はWay Outでほぼ統一されている。

 

エスカレーターは右に乗る

ロンドンのエスカレーターは、右に乗るのが常識。
日本と同じで、空いている左側は歩いて昇り降りする人のために通常空けておく。

 

エレベーターはLift(リフト)

エスカレーターはエスカレーターだが、エレベーターはLift(リフト)という。
地下鉄内でなく、建物内のエレベーターも全てLiftだ。

 

1階はGround Flooor(グラウンドフロア)

デパートや複数階建ての建物の場合、1階は1st FloorではなくGround Flooor(グラウンドフロア)と呼ぶ。
2階から1、2と数えていくので、2階が1st Floor、3階が2nd Floorと数えていくので慣れないうちは勘違いしやすい。

 

持ち帰りはTake Away(テイクアウェイ)

持ち帰りはテイクアウトではなくTake Away(テイクアウェイ)。
ロンドンの人はよくテイクアウェイをするので、多くのお店でテイクアウェイの対応がされている。
メニューや看板に「Take Away」と出ていたら、持ち帰りメニューのことだとわかる。
ちなみに、アフタヌーンティーで食べきれなかった分を持ち帰ることも可能。
「Can I take away this?」と聞いてみると、概ね快くパッケージしてくれるので積極的に使ってみよう。

Overground roundel.svg
"Overground roundel" by P Montiel - 投稿者自身による作品. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

街歩きのアドバイス

横断歩道

ロンドンの横断歩道は、日本のような白黒のしましまでわかりやすく描かれていない。
歩行者用信号がある所と、歩行者用信号がない場合は横断歩道箇所にラインが引かれているだけか、黄色い目印がちょこっとあるだけの場合もある。
いずれも、渡るところに歩行者に対して「LOOK RIGHT」または「LOOK LEFT」と字が書いてあって、右/左から車が来るから気をつけてと注意喚起をしている。(写真参照)
ロンドンでは、歩行者信号は目安程度の扱いなのか、信号が赤でも車が来ていなければ道路を渡っていく人が驚くほど多い。
街中にはパトカーがよく走っているが、警官が信号無視をする歩行者を見かけても特に注意することもない。
郷に入らば郷に従えと現地の人を真似ることは自由(自己責任!)だが、うっかり轢かれてしまわないようにくれぐれもLOOK RIGHT or LEFTで気をつけよう。

また、交差点は日本ではまだあまり導入されていないRoundabout(環状交差点)も多い。
歩行者が道路の向こう側に渡る場合は、いったん交差点の中心のところに行ってから渡りたい方へ行く形になる。
慣れないと戸惑うが、まずは横断歩道に沿って歩けば大丈夫なので焦らず歩こう。

 

ドアは押さえて

必ずしなければならないわけではないが、マナーとして、出入口のドアを出るとき・入るときに、後ろに人がいたらドアを押さえたまま通るのを待ってあげたい。

トイレを借りておく

ロンドンの街中の駅には、日本の鉄道や地下鉄の駅のようにトイレが常設されていない。
トイレがある駅もあるが、ほぼないと考えたほうがいい。
日本ではよくある光景だが、困ったらコンビニのトイレを借りればいいという程コンビニ的な店舗もない。

レストランやパブといった飲食店や百貨店、大きな観光スポットにはトイレ設備があるので、いざという時に困らないように都度こまめに行っておくべし。(小さいカフェにはない場合も。)
規模の大きな公園にも公衆トイレがあることが多いが、有料(£0.3程)の場合もある。

喫煙事情

イギリスは、2007年から公共施設や建物内では、ホテルも含め全面禁煙となっている。
タバコが吸えるのは、屋外の指定の喫煙場所や公園のベンチ、パブやレストランのテラス席くらいと考えよう。
屋外の灰皿の多くも撤去されており、路上の灰皿(街灯などにある)が残っているのはシティ周辺くらいだ。
街中では歩きタバコをする現地の人が多く、ポイ捨てもよく目にするが、マナーとして喫煙者は携帯灰皿を持って行こう。

年齢制限

イギリスでは、18歳未満は酒とタバコの購入は禁じられている。
レンタカーを借りる場合も、借りる会社によっては年齢制限があるので問い合わせて確認を。

ホテル・建物内で

飲料水

イギリスは水道水が飲めるが、石灰成分の濃度が高く気になる人は飲まないほうがよい。
飲料水の確保はスーパーで。ミネラルウォーター1Lを60p前後で買えるが、基本的には硬水の場合が多い。
炭酸水はSparkling Water、無発泡はStill Waterと表記がある。
ちなみに、水道水はTap Water(タップウォーター)と言い、レストランなどで「Tap Water,Please」と言うと、無料で水をもらえる。
日本と同じく、ミネラルウォーターをオーダーした場合は有料。

シャワー等の水もちろん石灰分が多く、この影響で髪がバサバサ傷んでしまうことがあるので、髪用保湿クリームやトリートメントなどを用意していたい。

 

電圧・コンセント

イギリスは電圧が220〜240V(日本は100V、ボルト)で、周波数は50Hz(日本は50または60Hz、ヘルツ)、プラグの形はBF型だ。
PCやスマートフォン、カメラの充電器などのアダプターは変圧機能があり海外使用が可能なものが多く、基本的に変圧器は不要。
BF型のプラグのみ持っていれば大丈夫だ。

コンセントプラグの差し込み穴は、横並びに2つ、下または上に1つのT型(右写真参照)で、ここにBFプラグをはめ、直接アダプターを繋いで使用できる。
イギリスのコンセントは脇にON/OFFスイッチがついているので、ONにして使用すること。

写真のように、アダプターに

input 100〜240V

と表示のあるものは、BFプラグをコンセントにはめたらそのまま挿して利用ができる。

BFプラグは右写真のような形状で2つほど持っていると便利だが、ゲストハウス、B&Bなどでは貸出をしている場合もある。
ゲストハウス、ユースホステル、B&Bなどの共同部屋の場合は、一人(1つのベッド)につきせめて1つコンセントがないとコンセントの争奪戦になる場合も。
心配だったら、予めコンセントの数やベッドについているかなどを確認しておくと安心。


旅行の荷物で変圧器が必要な代表的なアイテムがドライヤーやヘアアイロンなどの家電系。
ホテルに備え付けのドライヤーがあればよいが、なければ変圧器も一緒に持って行こう。
ドライヤーは消費W数が大きい物が多いので、変圧器がW数に対応しているか(足りているか)確認を。