イギリスで現金を作るのに最もお得な方法は?旅行期間や旅のスタイルで賢く両替をしたい。
両替のたびに手数料がかかるので、交換レートがよい日に滞在中に必要な金額分を1度にまとめて両替し、現金の持ち歩きは少額に留めるのが鉄則。
近年1ポンドが200円前後になることもあり、両替する所はできるだけレートがよく手数料が安いところを選びたい。

キャッシュで高額な買い物をする予定がないなら、£20、£10紙幣を中心に両替してもらおう。
街中では£50紙幣はほとんど流通しておらず、少額な買い物時に£50紙幣を出しても断られる場合がある。

余った紙幣は再度両替で手数料がかかるので、余らない程度の金額を現金化して使いきってしまうのが一番だが、余ってしまったら次回の渡航に備えてオイスターカードにトップアップ(チャージ)しておくのもひとつの手。
円に両替するなら、イギリスにいるほうがレートがよいので帰国前に行おう。

国内で円をポンドに替える

円をポンドに両替する場合、イギリスより日本のほうがレートがよいため、まずは必要な分をまとめて国内で両替していくといい。

 

交換レート比較

国内では銀行、外貨両替専門店、郵便局などで両替ができる。
例えば同じ空港内にあっても場所などによってレートは変わるが、同日同時間のレート比較を参考に両替ポイントの検討を。

両替所1GBP
GPA202.84円
Travelex
204.99円
東京クレジットサービス(MUFG)205.95円
JTB
206.04円
三井住友銀行
209.34円

(2015年8月19日)

 

例:国内のTravelex

Travelexでは、空港や街中のTravelexの支店で両替ができるほか、インターネットでポンドの購入が可能。
Travelexの場合、外貨両替はレート内に手数料が含まれている。(キャッシュパスポートの場合は別途1%の手数料が発生)
購入した外貨は自宅や指定住所(オフィスなど)に配送してもらえるが、配送料が1000円かかるので、最寄りの提携銀行か空港のTravelex窓口で受け取れば配送料がかからない。
レートは申込日(購入日)のレートが適用されるので、購入を予定している場合はこのページで最近のレートの変動をチェックして目安にするといい。
購入金額の決済はクレジットカード、銀行振込、配送なら代金引換があるが、2015年8年現在、銀行振込なら1%の値引きがある。

ロンドンで円をポンドに両替する

ロンドン市内には空港をはじめ、銀行や両替専門店、大型スーパー、郵便局、ホテルなどの両替ポイントがある。
ちなみに、「Bureau de Change」の表示が両替所の目印。
銀行などは営業時間が短いが、両替所の中には24時間営業のものもあり、いつまでも両替できないと困ることはない。

両替所を選ぶ時は、掲示のレートをチェック。
1ポンドあたりの日本円が表示されており、数字が小さいほどレートがいい。
気をつけたいのは手数料。レートが安いからと選んでも、ほとんどの場合は手数料が発生する。
両替をする前に「How much is your Commision?」と確認を。
両替レートの変動も激しいため、まとまった金額を両替するなら、円が高い日に、手数料が安いもしくは手数料込みでレートが低いところで行いたい。

 

お得な両替ポイント

ロンドンで最もレートがよいと言われているのがThomas Exchange Global。
Strand、Victoria、Liverpool Street、Cannon Street、Hammersmith、London Wall、Embankmentなどに支店がある。
大型スーパーのマークス&スペンサーもレートがよく手数料なし。
両替所が屋内にあり安全だが、両替所はCovent Garden店、Oxford Street Pantheon店、Oxford Street Marble Arch店、Fenchurch店 Street、Kings Road店、Bayswater店などの比較的大きい店舗にある。

ATMで現金を作る

クレジットカードやトラベルプリペイドカードがあれば、各所のATMで現金をおろせる。
ATMは屋外にもたくさんあり、多くの人が屋外の壁に設置されたATMを利用しているのを見ることができるが、防犯のためにも空港やホテル、公共施設等の屋内のATMの利用が賢明。

 

キャッシング

クレジットカードの海外キャッシングは、一番手軽な方法と言える。
まずはクレジットカードに海外キャッシング機能がついているか確認、なければつけてもらうよう申し込みを。
現地ATMでのキャッシングは現地のレートが適用されるので、日本で両替するよりは割高と言える。
また、ATM利用のたびに手数料(200円前後)が発生するため、キャッシングもまとめた金額で行うほうが得。
キャッシングは借金のため、手数料だけでなく利息(年利18%)が発生する。
帰国後すぐにカード会社に確認し、繰り上げ返済を行ったほうが利息分が安く済む。

ATMの操作方法

ATM機種はいくつかあるが、基本操作は以下の通り。
クレジットカード、キャッシュカード(プリペイドカード)いずれも使えるため、操作を間違えないように。
いずれも暗証番号を渡航前に確認しておくこと。

 

①暗証番号を入力

カードの磁気面を下にしてATMのスロットに挿入したら、右の画面で暗証番号を入力して「ENTER」を押す。

 

②希望の取引を選択

「CREDIT CARD WITHDRAWAL」(現金の引き出し)を押す。

TRANSFERは振り込み、BALANCE INQUIRYは残高照会なので、ここでは使用しない。

 

③クレジットカードを選択

ここでは口座の選択、「CREDIT CARD」を押す。

CHECKINGは当座預金、SAVINGは預金なので、ここでは使用しない。

 

④引き出し金額の指定

希望の引き出し金額のボタンを押して、「ENTER」を押す。
※画像では$だが、イギリスは£

任意の金額を指定する場合は「OTHER」ボタンを押して任意の金額の指定をして「ENTER」を押す。

 

⑤現金を受取る

指定金額の現金を受取る。
続いて、別の取引を行うかYES/NOの選択画面が出るので、NOを押すと、レシートが出てきて完了となる。

5

トラベルプリペイドカード

トラベルプリペイドカード(キャッシュパスポート)の場合、PLUSやCIRRUSマークがあるATMで預金を引き出せる。
その日の日本のレート換算で現地通貨を引き出せるが、引き出しのたびに手数料が発生するのでこれも1度にまとめたほうがお得。

 

メリット

・現金の持ち歩きを少額に抑えられる
・盗難に遭っても被害が少なくすむ(銀行口座に紐付かないため無制限に被害が広がらない)
・手数料が4~5.5%と割安
・口座開設の必要がなく、海外のATMで現地通貨を引き出せる

 

デメリット

・1回の引き出し、1日の引き出し、加盟店での利用限度額に限度額がある
・1年間に入金できる金額に制限がある

主なトラベルプリペイドカードは以下。(項目は確認出来る範囲のみ、2015年8月現在)

名前入金・再入金手数料ATM利用手数料加盟店での利用手数料為替レートATM利用限度額(24時間)加盟店利用限度額(24時間)
travelex キャッシュパスポート初回の入金・再入金金額の1%£1.50無料マスターカードの当日標準決済レートまたは政府指定のレートに4%を乗じたレート150,000円または外貨相当額850,000円または外貨相当額
NEO Money無料海外ATMでの現地通貨引出し時、残高照会ご利用時に、1回当たり200円海外ショッピングご利用時に、Visaまたは銀聯が取引実施日に決定した為替レートに4%を乗じたレートを適用100万円100万円
マルチカレンシーキャッシュパスポート入金金額の1%£1.50無料MasterCardの当日標準決済レートまたは政府指定のレートに4%を乗じたレート150,000円または外貨相当額850,000円または外貨相当額
Visa TravelMoney Gonna無料£1.50100万円100万円
MoneyT Global無料引出手数料
200円/回(海外不課税)

残高照会手数料
100円/回(海外不課税)
4%(海外不課税)現地通貨で10万円相当額以内(1回)現地通貨で100万円相当額以内(1回)

クレジットカード活用のすすめ

クレジットカードで決済を行うと、決済時の日本のレートが適用され、イギリスのレートよりよいのでなるべくカード決済を活用したい。
両替時のレートには手数料が1£につき10円前後含まれており、これと比べてもクレジットカード会社のレートのほうが割安なので、やはりカードが一番お得と言える。(手数料がない両替商でも、レート内に手数料分が上乗せされている。)
ATM利用時に発生する引き出し手数料もない。
ロンドン市内ではマーケットなどを除いてほぼカードが使えるので、現金化は想定される範囲のごく少額に抑え、できるだけカードを使って余分な出費を防ぐのが得策だ。

 

決済通貨に注意

カード決済時に、お店側が「日本円で決済できるよ」と日本円の金額で請求をされる場合もある。
この際、カードリーダーの提携元の両替商がレート換算した金額になっていて、ほとんどの場合は日本のレートより割高になる。
数百円程度のものなら100円以内の誤差で済む話だが、金額が大きくなれば話は別。
暗証番号(PIN)を入力する前にしっかりポンド建てか日本円か確認して、日本円ならハッキリとポンドで決済したいと伝えれば訂正してくれる。
お店の良し悪しではなく、日本人が多く来るお店の場合はこのケースが発生しやすいので、どこであろうと決済のたびに気をつける意識を持っていよう。