VAT(付加価値税)の基礎知識

楽しいお買い物の前に、知っておきたいVAT(消費税)の基礎知識。

VATとは?

イギリスで消費をすると、20%のVAT(Value-Added Tax、付加価値税)、つまり消費税がかかる。
一部の商品やTAX FREEのお店を除き、ほとんどの場合に発生すると考えていい。
買い物だけでなく、アトラクション等のチケット代や飲食費、宿泊費やタクシー代などの各交通費にもかけられる。
内税なので、表記のプライスの20%上乗せだから…£●●かな、と計算する必要はない。
原則としてVATがかからない物は、書籍(新聞・雑誌含む)/食品/子供服(14歳未満が対象)となっている。

VATは「イギリスおよびEU加盟国で消費される品物やサービスに課す税金」なので、イギリス国内で使うものや受けるサービスに対して払う必要があるが、国外(日本)で使うことを目的としていればこのVATが還付されることになる。
旅行者の場合なら多くの場合“お土産”が該当し、一定条件のもとに免税措置を受けられるので覚えておきたい。
(VATの還付は基本的にEU国外に出る場合に受けるもので、空港で申請手続きを行う。)

 

VATの還付を受けられる条件

・EU加盟国以外に居住している(証明できる旅券、ビザ、その他の関連文書を税関に提示が必要)
・品物の購入後、3ヶ月後の月の最終日までにEU外に持ち出す(例:1月1日または31日に購入した品物は、4月30日までにEU外に持ち出す)
・VAT還付申請用紙(VAT FORM)があること

 
日本からの短期旅行者にはあまり関係ないが、念のため以下の条件もある。
・(出国時に)EU以外の国に居住しているが、英国で就労中/英国の学校の学生であるが、12ヶ月以上EUを離れることが証明できる場合
・(出国時に)EUの居住者でも、EU外の目的地に向けて英国を出発し、12ヶ月以内にEUに戻らない場合(還付を受けられる可能性がある)

 

VATの還付の除外対象

・サービスに対するもの(ホテルの宿泊代など)
・インターネットまたはメールオーダーで購入した品物
・台座に取り付けられていない宝石
・すでに使用を開始している消耗品(未開封ならOK)
・輸出承認書を必要とする品物(アンティーク品を除く)
・価格が£600ポンドを超え、商用目的で持ち出すもの
・貨物として持ち出される品物

VATの申請と払い戻しを受ける方法

【1】購入店でVAT還付申請用紙(VAT FORM)を作成する

買い物をしたら、すぐに店員さんに「VAT還付申請用紙(VAT FORM)」をもらい、氏名、住所、パスポートのナンバーなどの必要事項を記入する。
お店の人が、還付予定額等を記入して必要書類が完成。
還付額は、手数料等を引かれて実際にはVAT分のまるごと20%ではなく10〜13%前後。
(場合によっては2%と大変少ないこともあるので、渡された還付予定額をよく確認を。)

お店によっては、“1日に£50以上の購入額でなくてはVAT FORMの対応をしない”と金額を決めているところもあるので要確認。
また、同じお店内の複数の買い物金額の合計分に対してVAT FORMを作成してもらえるので、お土産を買うなら一つのお店でまとめて購入したほうが手数料が都度かからずお得で、手間も少なく済む。

 

【2】空港でVATの申告をする

VATの申告時は、原則現物の提示が必要なため、預入荷物に入れたい物で申告するならチェックイン前に行う必要がある。
手荷物の場合は、チェックイン後に行う。

VATの申告をする場所は、チェックイン前は「Commercial export」カウンター、チェックイン後は「VAT Refunds」のカウンターへ。
ちなみにヒースロー空港の場合、Travelexが申告手続きを代行している。
カウンターで以下を提示。
・ 購入した商品(未使用・未開封)
・ 購入店で作成したVAT還付申請用紙(VAT FORM)
・ パスポート
・ 出国の航空券

問題がなければ、税関の職員が確認のスタンプを押してくれ、このスタンプをもらえたら晴れて払い戻しをしてもらえる。
 

【3】返金の方法

・クレジットカードの口座へ振込
所定の用紙にクレジットカードの番号を記入して税関にあるポストに投函、後日払い戻しを受けることが可能。約2ヶ月で返金される。
もうポンドをキャッシュでもらっても使わないという人はこちらが現実的。

・空港のカウンターで現金でもらう
ポンドで返金されるので、高額な場合は出発までに使いきれなかったり、両替したらまた手数料がかかるというデメリットがある。

・ 小切手での返金
日本の銀行では、海外からの小切手の現金化に手数料が数千円かかるので、還付額が高額でなければ現実的ではない。
 

【その他】他のEU加盟国を経由して日本に帰る場合

ロンドンからほかのEU加盟国の空港へ乗り継いで帰国する場合、税関職員が「日本に英国からほぼ直接帰る」と判断すれば諸手続きはロンドンで行われる。
ただし、欧州の別の街に立ち寄る、滞在する場合は、日本へ帰国する最終出発地での手続きが必要になる。
それまでのVAT還付申告内容をすべて最終出発地で行うため、基本的にその国の通貨で還付される。

 

知っておきたい

時間帯にもよるが、VAT申請カウンターは混雑している場合があるので、これも見込んで空港には早く行きたい。
混雑が酷い場合、並ぶ時間と手間が還付金額に見合わない、と見送ってしまう人もいるとか。。。

ヒースロー空港のVAT説明もぜひ参考に。
VAT(付加価値税)の払い戻しを受けるには(pdf)
VAT refunds – reclaim UK sales tax

 

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