ロンドン大火記念塔（Monument to the Great Fire of London）は、ロンドンのシティにあるモニュメントです。
モニュメント駅とロンドンブリッジの北岸の間のあたりにあり、モニュメント駅を出てすぐ目の前にその巨大な姿を見ることができます。

1666年、夜中にパン屋から発生した火事は3日間に渡って燃え続け、シティ・オブ・ロンドンの3分の2ものエリアを焼き尽くしました。
当時のロンドンは過密人口により家屋は密集し、その多くは木造だったため、火を食い止めることができなかったのです。
大火以降、民家や教会などの建物は燃えにくい石造りで再建され、現在のシティの原型が次第に作られていきました。

この巨大なモニュメントは、1677年に未曾有の大火災の教訓を後世に残す目的で造られました。
記念塔が建てられた場所は最初に燃え落ちた教会の跡地で、塔の61mの高さは、火元となったプディング通りのパン屋までの距離と同じと言われています。
塔の上部にはシティを見渡せる展望台があり、塔の先端には炎を象った金の装飾が施されています。