ロンドンの地図と観光案内所

街歩きの基礎知識

ロンドンは東西に広がる街で、観光のメインとなる中心部はおおまかに東からビジネス街、繁華街、高級住宅エリアに分かれている。
見どころは各所に点在しエリアごと特色があるので、観に行きたいポイントを絞って効率的な移動プランを練れば、2日で主要観光スポットの制覇も難しくない。
中心部だけなら、徒歩と地下鉄・バス・タクシー、さらにDLR、オーバーグラウンド、トラムリンク、水上バスなどの公共交通機関で十分巡ることができる。
まずは各観光スポットの場所を把握して行きたいところをピックアップし、交通手段と所要時間を確認して大まかなスケジュールを立てよう。

地図で街を把握する

何はともあれまずはロンドンの街と観光スポットの大まかな配置を知るところから。
自分が使いやすい、わかりやすい地図をお供に選ぼう。

→無料のロンドントラベルマップ まとめ

ガイドブックの地図

ロンドンのガイドブックの付録や付属の地図は、初めてロンドンに行く人や旅行に慣れていない人にピッタリ。
ガイドブックに掲載のお店等がわかるほか、主要観光スポットや地下鉄などの駅がわかりやすく描かれている。
もちろん地図だけでなく、地下鉄や主要バスの路線図もついている。
持ち運びやすいハンディサイズや折りたたみタイプになっているものもあり、ガイドブックの内容と合わせて好みの地図を選びたい。

 
「aruco ロンドン」シリーズ「ことりっぷ ロンドン」シリーズ
いずれもB6変形〜A6変形サイズの薄型でガイドブック自体持ち運びやすい。
付録の冊子タイプの地図は取り外し可能で、薄くて便利。

 
「わがまま歩き ロンドン」シリーズ
折りたたみ式の地図が付録、切り取り可。
地図の紙にはツルっとしたコーティングが施され、破れにくく丈夫。

 
「地球の歩き方 ロンドン」シリーズ
地図の取り外しはできないが、他のガイドブックにはない細かくてちょっとマニアックなガイドが面白い。

市販の地図

書店などで、ロンドンの地図を入手しよう。
日本で出版されているロンドンの地図は日本語での表記のため、英語が苦手な人はJALシティガイドマップがオススメ。

または、現地で出版されているロンドンの地図を購入してもいい。本屋や、お土産屋さん、観光スポットのショップなどで売られている。
もちろん全て英語表記だが、お土産として記念に入手してもいいだろう。

インターネットの地図サービス

観光スケジュールを立てるときは紙の地図が便利だが、実際現地で歩き出すと、リアルタイムで現在地がわかるようなスマートフォンの地図アプリやインターネットの地図サービスのほうが遥かに役に立つ。
特に現在ではモバイル端末を旅先に持っていくことが当たり前になってきているので、スマホやタブレットで使うことができる地図とその使い方を渡航前に知っておくといいだろう。

Google Maps

現在地がわかるだけでなく、現在地から行きたい所へのルート検索、所要時間などもわかり大変便利。
ルートは徒歩・バスの場合、地下鉄(鉄道)の場合、車の場合といくつか候補が示される。
バスなら、◯番の△△△方面行きに乗り、■個目の◎というバス停で降りる、という詳細まで教えてくれる優れもの。(地下鉄も同様)
たくさんバスが行き交うロンドンの街中で路線を把握するのは難しいが、Google Mapがあればまず迷うことがないと言える。

左から、
・ルート候補の表示(HenryⅧ Hotelから45 Eaton Squareへのルート検索結果)
・選んだルートの地図(バスを使った場合)
・ルートの詳細画面(歩きとバスルートの所要時間と詳細)

TfLの路線図

TfL(Transport for London ロンドン交通局)では、ロンドンの地下鉄やバスの各路線図を提供している。
WEBページでの閲覧ができるだけでなく、pdfファイル形式でダウンロードが可能。
ダウンロードして印刷して紙で持って行ってもよいし、スマートフォンやタブレットに保存しておけば端末で見ることもできる。

以下のような地図があるので、用途に応じて必要なものを使おう。

 
VISITORS AND TOURISTS
旅行者のためのマップ。
主要観光スポットと主要バス路線図、地下鉄の駅が描かれている。

 
TUBE AND RAIL
地下鉄、オーバーグラウンド、TfL Rail、DLR、National Rail(英国鉄道)、トラムの路線図がある。

 
BUS
バスの路線図とバス停がわかるマップ。

 
SANTANDER CYCLES
レンタルサイクルのレンタルスポットがわかる。

 
RIVER
テムズ河の水上バスのルート、ピア(乗り場)のマップ。

ロンドンの観光案内所

街歩きに必要な地図やパンフレットといった類は、現地の観光案内所や駅、空港のインフォメーションなどでも入手することができる。

場所によっては、宿泊予約やチケットの手配・案内をしているところや、ガイドウォークを行っているところもある。
例えば、ロンドンでたびたび発生する地下鉄のストライキなどで困った時なども、観光案内所を訪ねてみるといい。
地下鉄を使わない代替ルートなどを教えてもらうことができる。

 

シティ・インフォメーション・センター

シティ・オブ・ロンドンとロンドン観光庁が共同運営しているインフォメーション・センター。
セント・ポール大聖堂の南向かいにある。
シティのイベント情報がわかるほか、ガイドウォークも実施している。(英語のみ)

営業時間
月〜土 9.30am-5.30pm
日 10am-4pm

 

グリニッジ・ツーリスト・インフォメーション・センター

グリニッジにあるインフォメーション・センター、旧王立海軍学校のペインティッド・ホールの向かいにある。
観光案内や各種予約案内のサービスが受けられるほか、交通局(TfL)の窓口もある。

営業時間
毎日 10am – 5pm(12/24〜26除く)

 

交通局(TfL)のビジターセンター

ヒースロー・セントラル駅(ヒースロー空港)、ヴィクトリア駅、ピカデリー・サーカス駅、ユーストン駅、リヴァプール・ストリート駅、パディントン駅、ガトウィック空港(北ターミナルの到着ロビー)にある。
また、セント・パンクラス/キングス・クロス駅にはウェスタン・チケット・ホールという規模が大きいインフォメーション・センターが設けられている。
各種路線図などのマップ類やパンフレットが手に入るほか、チケットの手配をしているところもあるので確認を。

 

ヒースロー・トラベル・インフォメーション・センター

空路で入国して一番最初に訪ねることができるのが、ヒースロー空港内のインフォメーション・センター。
ヒースロー・セントラル駅のコンコースに位置している。
特にマップ類の準備をしていない場合、まずはここで必要な地図やパンフレット類をもらおう。
このインフォメーション・センターはヒースロー・セントラル駅にあるが、ヒースロー空港の1〜5の各ターミナル内にもインフォメーション([i]の表示で指示されている。)があり、資料類を手に入れることができる。
2015年12月にはガトウィック空港北ターミナルにインフォメーション・センターができる予定となっている。

シティ・インフォメーション・センター

ストライキや遅延、運休などの告知は駅の掲示板に出ているので、旅行中はこまめにチェックしたい
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