トラブルと安全対策

ロンドンは欧米の主要都市の中では比較的安全だが、日本と比較すれば犯罪の発生率は高く、日本にいる感覚のままでは危険だ。
自分の安全は自分で守る意識を常に持ち、楽しい旅行を台無しにしないよう最後まで気を引き締めていたい。
治安などの基礎知識やトラブルの種類、対処法をしっかり把握しておこう。

危機管理意識を持つ

観光客も多いロンドンでは、観光客を狙ったスリや置き引き、ひったくりといった犯罪も多い。
首都という場所柄、最悪、国際的なテロに巻き込まれてしまう可能性もある。
昼間だからと安心はできず、場所によっては一人では危険なエリアもある。
小奇麗な格好でブランドのバッグを持っていたり、ショッピングバッグをたくさん持っているだけでもターゲットにされやすいので用心を。
人混みではスリや置き引きを警戒し、夜道は常に周囲に気を配り、通常の倍は気をつけて怪しい人はいないか確認したい。夜間の一人歩きは可能な限り避け、移動はタクシーを利用しよう。ナイトバスなら、なるべく運転席に近い席に座ること。
万が一に備え、緊急連絡先やパスポートナンバー、カードの番号などをまとめたメモを用意し常に身に着けておこう。

貴重品の管理

パスポートや航空券、使わない現金、予備のクレジットカードなどは、ホテルにセーフティボックスがある場合は預けておこう。
ホテルの室内に貴重品をそのまま置いて外出は決してしないこと。

現金の持ち歩きは一箇所にまとめず、最低でも2箇所以上に分散して持っていたい。
財布やスマートフォン、カメラなどもひとまとめにバッグに入れないように。
バッグの外側のポケットやジーンズなどのお尻のポケットに財布やスマホ等を入れておくのも危険。
特にリュックタイプのバッグはスリに狙われやすいため、貴重品は別にしてセキュリティポーチなどに入れて身につけておこう。

荷物や持ち物は常に体から離さないこと。
空港やホテルのチェックイン時やチケット等窓口での購入時、買い物の会計時なども、持ち物は身につけておくか目の届く身近なところに置いておくこと。
レストランなどでの食事の際も、荷物を置いたまま席を立ったりしないこと。
荷物をテーブルの横に置いておいたらいつのまにかなくなっていたというケースもあり、油断は禁物。

トラブルの種類

スリ・ひったくり

地下鉄や駅の構内、人の多い観光スポットなどの人混みで多い。
ひったくるだけでなく、バッグの紐を切られて持ち逃げされるケースもあり、油断は禁物。
バッグに多額の現金を入れて持ち歩かない、貴重品はセキュリティポーチに入れて服の下に見えないように身につけておくといった対策を。
道を尋ねられるなど何しかしら声をかけられ、気を取られている間にスリに遭うことも。
犯人は単独ではなく複数人のグループで行われる場合もあるので注意。

 

置き引き

ホテルやレストラン、電車やバス内など、くれぐれも荷物を残して短時間でも移動しないこと。
一瞬の隙に持っていかれるという認識を持ち、なるべく荷物は体から離さないでいたい。

 

その他

非常事態なのでお金を貸してほしいと頼まれ、貸したらそのまま戻ってこなかったというケースも。
駅の切符売り場や各所のチケット売り場などで、かわりに切符やチケットを買ってきてあげるとお金を受け取ってそのままいなくなってしまう手口もある。
偽の警官を装い、本人確認のためとクレジットカードをスキャンさせてスキミングを行うような悪質な場合もある。
知らない人との安易なやりとりは避け、クレジットカードは買い物時のみと徹底して注意したい。

ピカディリー・サーカス。観光客が多く、スリに注意。
ANAの旅行サイト【ANA SKY WEB TOUR】

要注意エリアマップ

ピカデリー・サーカス、オックスフォード・ストリート、リージェント・ストリート、カムデン・ロックといったショッピングスポットや、バッキンガム宮殿、トラファルガー・スクエア、大英博物館などの観光客が多い場所は基本的に危険度も高いと認識を。

バッキンガム宮殿「写真を撮ってあげる」と声をかけてきて、勝手に写真を撮って「日本に送るから」と高額の料金を要求してくる人がいるので、怪しい人には気をつけたい。
また観光客が多いので、特に衛兵交替の時などはスリに注意。
ピカディリー・サーカス観光客が多く、スリも多い。声をかけられている間に別の仲間に財布等を抜き取られるといったグループスリにも注意を。警察官を装って声をかけてくる場合もあるので要注意。
人通りの少ないところではひったくりに注意。
オックスフォード・ストリート
ソーホーレスター・スクエア周辺には、TKTSのように芝居やミュージカルの格安チケット店があるが、なかにはチケットを買ったら偽物だったというような被害もある。チケットは、なるべくTKTSか劇場のボックスオフィスで直接買うようにしたい。

客引きに店に連れ込まれ、高額な料金を請求されるケースがある。
特に夕方以降はナイトスポットには注意したい。
チャイナタウンは置き引きが多発しているので、荷物は体から離さないように。
ヴィクトリア駅地下鉄駅とコーチ(バス)・ステーションがあり旅行者が多いため、法外な料金を請求してくる白タクが多い。
駅のホテル案内所の周辺には格安ホテルを斡旋しようとする客引きがいるが、ここより観光案内所で紹介してもらったほうが安全。
リージェンツ・パーク
ケンジントン・ガーデンズ
ハイド・パーク
規模が大きい公園で人が少ない場所は昼間でも危険。
ナイフを持ったひったくり出没したり、茂みに連れ込まれそうになったというケースもある。
秋冬は日が暮れる時間も早いので、そこも頭に入れて散策を。
カムデン・タウン週末にもなれば大変賑わうカムデン・マーケットではとにかくスリに注意。
お金のかかった格好やブランドバッグなどを持っているとターゲットになりやすい。
キングス・クロス周辺日没後は治安が悪くなるので、夕方以降は周辺をあまりウロウロしないほうがよいが、再開発が進み少しずつ治安はよくなってきている。
ショーディッチ周辺イースト・エンドは流行の最先端エリアで若者を中心にエッジのきいた人たちに人気が高いが、夜間の一人歩きはなるべく避けたい。
エレファント&キャッスル
ブリクストンエリア
テムズ河南岸のエレファント&キャッスル以南からは特に危ないので覚えておきたい。
深夜の通行人を狙った犯罪が多発しており、一人でなくても深夜に周辺を歩くのは避けよう。
単独旅行や、現地に周辺に慣れている友達等がいない場合は近づかないのが無難、宿泊施設もこのエリアは避けたほうがよい。

トラブルに遭ったら

どんなに気をつけていても、慣れない地ゆえに不測の事態が起きてしまうことがある。
なにか起きたら、すぐに以下の対応を。

 

緊急時

事故や犯罪に巻き込まれた場合、または火事、急病などの緊急時は、下記に電話を。

イギリスの緊急電話 999 (または112)

日本のように警察と救急・消防は別れておらず、全て999でよい。
公衆電話の場合は、999はお金を入れなくてもかけられる。
つながったら、まず警察・消防・救急の何が必要か伝え、状況と場所、自分の電話番号(公衆電話なら公衆電話の電話番号)を伝える。
もし英語が満足に話せなければ、周りの人に助けてもらって代わりに電話をしてもらうこと。

例)
Help me!(助けて)
(Call to )Police, please.(ポリス プリーズ、※警察をお願いします)
Fire, please.(ファイア プリーズ、※消防車をお願いします)
Ambulance, please.(アンビュランス プリーズ、※救急車をお願いします)

 

現金を盗まれた場合

現金を盗られたら、まず戻ってこないと諦めるほうがよい。
多額の現金を盗まれないよう、まずは必要以上のキャッシュを持ち歩かないという自衛を。
凶器等で現金を出せと脅されたら、むやみに抗って命を危険に晒すよりもおとなしく差し出して速やかに逃げるべき。

 

パスポートの盗難・紛失の場合

すぐに警察に届け出て、盗難・紛失証明書(Theft Certificate)を発行してもらい、日本大使館に紛失届けの提出、パスポートの失効手続きをする。
続いて、新しい旅券か、帰国のために臨時発行する渡航書を申請する。
新しいパスポートの発行には本人確認書類(運転免許証など)と戸籍謄本が必要になり、さらに発行まで5営業日かかるため、時間や金銭的余裕がない場合は渡航書を申請して帰国を選択したほうがいい。

帰国のための渡航書の申請には、次の書類が必要。
・渡航書発給申請書、紛失一般旅券届出書(窓口でもらう)
・日本国籍を証明する書類
・パスポートサイズの写真2枚
・帰国の航空券等、旅行の日程を証明する書類
国籍を証明するために、戸籍謄本・抄本、運転免許証などが必要になるが、ない場合は持っていたパスポートのコピーでも可能なため、念のためコピーを作成し、パスポートとは別の場所で保存・所持していたい。
渡航書の発行手数料は£20弱、2〜3日で発行される。帰国日が直近の場合は渡航書が帰国日までに間に合わないこともあり、この場合は帰国日を延期せざるを得ない。また、帰国後に新パスポートを発行する際、この渡航書の提示が必要になるので保管しておくこと。
何はともあれ、紛失・盗難にはくれぐれも気をつけたい。

 

クレジットカード・キャッシュカードの盗難・紛失の場合

カード会社の緊急連絡先に連絡して、カードの利用停止を申請する。
どのクレジット会社も、24時間対応のダイヤルで日本語で対応がされている。
心配であれば直近の利用履歴を確認して、悪用されていないか聞いてみよう。
カード会社の現地オフィスがあれば、再発行が可能なので各カード会社に確認を。
また、現地通貨での緊急キャッシュサービスがある場合もあるため、お金がなくなってしまったらこちらも確認してみよう。
渡航前にはクレジットカード会社の緊急連絡先のメモを忘れずに。

 

航空券を紛失した場合

パスポートを提示すれば、eチケットがなくても搭乗手続きが行える。
自動チェックイン機は使えないため、チェックインカウンターで紛失の旨を伝えよう。
念のためeチケットもコピーを取るなどして複数を別に所持しておくとよい。

落とし物をした場合

貴重品の紛失のケースは上記に述べた通りだが、地下鉄やバスといった公共機関などで荷物などの忘れ物や落とし物をした場合は、ロンドン交通局の遺失物取扱所へ連絡をする。
英国鉄道での忘れ物は、鉄道利用駅または利用した線の始発駅の遺失物取扱所へ電話で確認するか、直接行って確認や届け出を行う。
空港の場合は、利用したターミナルの遺失物取扱所へ届けること。
街中での落とし物は、最寄りの警察署へ届け出を。

緊急時の連絡先

警察・消防車・救急車999 もしくは 112
日本大使館(020)7465 6500
101-104 , Piccadilly, W1
日本大使館 領事班
(パスポート関連、事故、盗難等)
月〜金 9:30〜16:30、土日祝、年末年始は休み
(020)7465 6565
時間外・休館日
(020)8762 8266
地下鉄・バス・タクシーの遺失物問い合わせTransport for London Lost Property Office
020 8681 8300 (遺失物の問い合わせのみ対応、月〜金 9:00-17:00)
0343 222 1234 (月〜金 8:30-16:00、バンクホリデー除く)
200 Baker St., NW1
空港内での落とし物ヒースロー空港、スタンステッド空港の落とし物は下記URLにアップされる。
http://missingx.com/
落とし物の届け出は以下URLから。
http://www.bagport.co.uk/

ガトウィック空港
(01293)503 162 月〜土 8:00〜19:00(日 〜16:00)
番号案内(国内外)118 500
外務省・領事サービスセンター(海外安全担当)(03)5501-8162 ※日本への国際通話
在エディンバラ総領事館0131 225 4777
クレジットカードの連絡先アメリカン・エクスプレス
0800-866-668(無料、日本語)
ダイナース
81-45-523-1196(コレクトコール、英語)
JCB
00-800-00090009(無料、日本語)
マスターカード
0800-964-767(無料、英語)
VISA
0800-587-0551(無料、日本語)
※英語のオペレーターの場合、Japanese speaker,pleaseと頼めば日本語が話せるオペレーターに対応してもらえる。

パトカー

救急車
ロンドンの街中では、パトカーや救急車などの緊急車両がよく走っている。
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