旅行日程を決める前に、イギリスの気候とシーズンの基本を抑えておこう。
イギリスの気候
イギリスは北海道より緯度が高く、北緯は樺太あたりと同じである。
しかし、北大西洋海流の暖流と偏西風の影響で北ヨーロッパほど寒くはなく、温暖で雨量が多い。
夏は、近年は30度を越す猛暑の日も増えつつある。
日本(本州)の夏との大きな違いは湿気の低さで、暑くても湿度がない分快適だ。
通年で雨が多いため、上着と雨具はなるべく用意しておきたい。
ロンドンの季節と過ごし方
ロンドンの季節は、おおよそ東京の四季に合わせて考えればよい。
日本との時差は-9時間で、サマータイムの間は-8時間になる。(サマータイムは3月の最終日曜AM1:00から10月の最終日曜AM2:00)
サマータイム期間中の4〜9月が、旅行に適したシーズンと言える。
春の訪れを感じられるようになるのは4月頃から。
5〜7月が花が各所で咲き誇る時期で、ガーデン散策に最適。
夏が訪れるまでは、ジャケットやストールなどで温度調節がしやすい服装を。(秋も同様)
夏は日本に比べて湿度が低く、乾燥しているので過ごしやすい。洗濯物もすぐに乾く。
日の入りの時間が格段に遅くなり、6月が21:20頃、7月が21:12頃、8月が20:24頃と夜遅くまで明るく外で遊ぶ時間がたっぷりある、まさにベストシーズン。
6月あたりから屋外イベントも増え、ホテルも混み合ってくるので早めの予約を。
近年は30度を越す暑い日が増えているが、基本は冷房設備がないことが多い。
交通機関やリーズナブルなホテル等も冷房がないことがほとんどで、屋内でも外でも油断していると脱水症状になりやすく、ペットボトルを持ち歩いてこまめに水分を摂取したい。
また、夏場は紫外線も強くなるので、外歩きはなるべくサングラスや帽子、日焼け止めなどを使ってしっかりケアを。
秋の訪れは東京より早く、サマータイムが終わった11月にはもう冬になる。
冬は、暗くなるのが早くどんより曇った日も増え、観光スポットも休館や早い時間のクローズが増えるので出かける前に確認したい。
ロンドンはイギリスでも南部に位置していて、東京より平均気温がやや低い程度で氷点下になることは滅多にない。
しかし真冬は油断せず、厚手のコートやブーツ、カイロなどで防寒対策を万全にして、乾燥しているので保湿にも気をつけたい。
年間を通して、にわか雨が多い。
さっきまで晴れていたのに急に曇ってザーッと降り始め、気づいたら晴れているなんてことがよくある。
薄着のシーズンは特に、持ち運びに邪魔にならない薄手のウィンドブレーカーを持っていると大変便利だ。(フード付きならなおよい)
夏の夜や曇りの日など肌寒い時にも、このウィンドブレーカーが一枚あれば活用できる。
ロンドンの気温と降雨量
東京の気温、降雨量との比較。
夏場は東京の最低気温ほどの気温で、湿気もなく過ごしやすい。
イギリスの祝日
毎年日程が異なる移動祝祭日に注意したい。
土日と祝日が重なる場合は振替休日がある。
イースター前後とクリスマス前後〜新年は休業するところが多く、事前に調べておきたい。
特にクリスマス前〜新年にかけては地下鉄、バス、鉄道なども平常運転ではなくなるので要注意。25日はほとんどの交通機関が運休する。(クリスマス前後の注意はこちらも参照)
※は移動祝祭、2015年の祝日の日程
1/1 | ニュー・イヤーズ・デー |
1/2 ※ | バンクホリデー(スコットランドのみ) |
3/17 | 聖パトリックス・デー(北アイルランドのみ) |
4/3 ※ | グッド・フライデー |
4/5 ※ | イースター |
4/6 ※ | イースター・マンデー・バンクホリデー(スコットランド以外) |
5/4 ※ | アーリー・メイ・バンクホリデー |
5/25 ※ | スプリング・バンク・ホリデー |
7/12(7/13振替) | オレンジマンズ・デー(北アイルランドのみ) |
8/3 ※ | サマー・バンクホリデー(スコットランドのみ) |
8/31 ※ | サマー・バンクホリデー(スコットランド以外) |
11/30 | 聖アンドリューズ・デー(スコットランドのみ) |
12/25 | クリスマス・デー |
12/26 | ボクシング・デー |
イベントカレンダー
日程は2015年のもの。