Prestat（プレスタット）は、ピカディリーとジャーミン・ストリートを繋ぐプリンセス・アーケードにあるチョコレート専門店。
店舗は小規模だが、エリザベス女王からの御用達認定を受ける由緒あるお店だ。
シャンパンやラム酒入りのチョコレートやトリュフのほか、チョコレートのスプレッド、フロランタン、フレークなども人気のラインナップ。
パッケージや包装のデザインは、Lulu Guinnessのハンドバッグデザイナー、キティ・アーデンが手がけている。
ビビッドなピンクを基調にキッチュなイラスト入りのものも多く、美味しさはもちろんのこと"かわいい"ギフトとして国内外から人気を集め、故ダイアナ妃も大好きだったという。

Prestat（プレスタット）は、フランスから亡命したアントワーヌ・デュフールによって1902年に設立された。
デュフール家は、1895年12月にフランスでシャンベリー・チョコレート・トリュフを作っていたが、アントワーヌがロンドンのサウス・モルトン・ストリートに一号店をオープンしたことにより広く知られるようになった。
その後、オックスフォード・ストリートとシティに2店舗を展開したが、第二次世界大戦中に事業が難航しやむなくこの2店舗は閉店している。
1975年にエリザベス女王から、1999年にエリザベス王太后（エリザベス女王の母、前国王ジョージ6世の妃）からの王室ワラント認定を受けている。

現在、プレスタットの商品は、ハロッズ、セルフリッジ、リバティ、ジョン・ルイスなどとパートナーシップを結び、これらの主要店舗でも買うことができるが、空港では購入できないためおみやげにするなら市内で購入しておきたい。

"Prestat 2516" by Gryffindor - Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.