ヴィクトリア&アルバート博物館 Victoria and Albert Museum

世界規模の装飾・美術工芸品の宝庫

ヴィクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)は、を集めた芸術・美術とデザインを専門に収集している博物館。
最寄り駅はサウス・ケンジントン駅で、自然史博物館、人類学博物館、科学博物館などに隣接している。

全世界の様式・時代にこだわらない美術工芸品の収集が行われており、現代までの3000年にわたる美術・各国の古美術・工芸・装飾・デザインに類するコレクションは500万点、展示品は4万点にのぼり、量・質共に世界に並ぶものがないと評される。
その部屋数140以上、見学コースが13kmという規模を誇り、大英博物館同様一日で全てを見ることはほぼ不可能と言える。

1851年のロンドン万国博覧会の収益や展示品をもとに、1852年に産業博物館としてオープンした後、ヴィクトリア女王と夫君のアルバート公がこの博物館を母体として美術工芸品の博物館に着手、基礎を築いた。
1859年、現在のサウス・ケンジントンに移転しサウス・ケンジントン博物館と名を改めたが、1899年に故アルバート公の偉業を称えてヴィクトリア&アルバート博物館と改称し現在に至る。略称はV&A。

特筆すべきはイギリス関連のコレクションと、衣装コレクション、日本コレクション。
British Galleries(1500~1900年)では、400年にわたる英国の芸術とデザインの歴史や英国写真展を観ることができる。
日本コレクションはヨーロッパ最大規模の規模をほこり、衣装コレクションは各時代のモード・ファッションの遍歴を辿れ、ファッションや服飾に興味がある人は必見。
その他、カフェ・レストランとして使用されているウィリアム・モリスがデザインしたモリス・ルーム(緑の部屋)やギャンブル・ルームも部屋自体が展示品に並ぶ美しさ。きらびやかな内装が圧巻の空間でじっくりお茶を楽しめる。

近年は、大規模な改築計画の一環として、建築、絵画、彫刻やイスラム芸術などの展示室がオープンし、さまざまな新展示会、展示品、アクティビティ、催し物なども随時企画されている。

 
ヴィクトリア&アルバート博物館のコレクションは広く公開され、特別展示をのぞいて入館は無料、さらに写真撮影も自由。(フラッシュ撮影は一部不可)
寄付制をとっており、館内にドネーションを募る箱が設置されているので、楽しんだら心づけとして払いたい。

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"Facade.7" by M.chohan - 投稿者自身による作品. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

コレクションの見どころ

とにかく広く、展示が充実しているので、どこをメインに見るか絞って行くといい。
館内では簡単なマップをもらうか、1£でガイドマップを買うことも可能。
主な展示の見どころは以下。
→館内マップは Maps Digital & print maps 箇所を参照

レベル0〜1

中世〜ルネッサンス

イギリス、フランス、イタリアの美術品、工芸品、絵画や彫刻、壁画がある。
ルーム46a〜bの「カスト・コート」ではギリシア・ローマなどの歴史的に貴重な彫刻な複製を展示している。
ルーム48aの「ラファエロ」には、バチカンのシスティナ礼拝堂に飾られたラファエロによるタペストリーの下絵の展示がある。

→カスト・コート

 

ルネッサンス後〜19世紀

欧州全域の工芸品のコレクションがある。
ナポレオン時代初期のキャビネット、ヴィクトリア女王の所蔵品だったゴシック様式のブックケースなどが展示されている。

 

ファッション・コレクション

ファッションが好きな人なら見逃せないのがルーム40のファッションコレクション。
17世紀から現在までのファッションの遍歴をたどることができる。
コレクションは服だけでなく、ドレス、帽子、靴、テキスタイルからお芝居などの舞台衣装まで、服飾に関するアイテムが広く並び、世界のファッションシーンを現在もなおリードする国であることを実感できる。

→ファッションコレクション

 

東洋コレクション

中近東、インド、東南アジア、極東アジアのコレクションがある。
日本はルーム45、鎧兜や刀、印籠など日本人でもなかなかお目にかかれない貴重な収集品が並び、一見の価値あり。

→日本コレクション

Cast Court

ファッション・ギャラリー

日本ギャラリー
The V&A Café / Garden Café

前述の通り、ウィリアム・モリスがデザインした「モリス・ルーム」と「ギャンブル・ルーム」がセルフサービスのカフェになっている。
ゴージャスな内装に圧倒されながら、温かい料理、サラダ、サンドイッチ、スイーツ&自家製ケーキ、各種ドリンク、ワイン、ビールなどが楽しめる。

→カフェの詳細はこちら

庭に面したガーデンカフェは12月と1月は営業していない。

va_cafe

レベル2、4

イギリスコレクション

16世紀から現代まで、チューダー朝、スチュアート朝、ジョージ朝、ヴィクトリア朝に至る王室コレクションがある。
部屋の内装そのものが展示となっていて、王室の博物館と言ってもよいほど豪華絢爛。
最もヴィクトリア&アルバート博物館らしいと言えるエリアであり、せっかくイギリスに来たのだから、華麗な王室美術の歴史も拝んでおきたい。


レベル3

ジュエリーコレクション

ルーム91〜93では、イギリスだけでなく、ロシア皇帝やフランス王室、スペインの艦隊から獲得したものなど、貴重な宝飾品の類を観ることができる。

 

絵画や写真など

ルーム81、82、87、88は絵画、100は写真、90にはプリント(印刷物)の展示がある。
83〜84は銀製品やステンドグラス、65〜69、70a、89も銀アイテムが並ぶ。

→写真ギャラリー

ジュエリー・コレクション

レベル5、6

セラミック(陶磁器)や家具のコレクションが並ぶ。

 
その他、各コレクション詳細はこちらから。

無料ガイドツアー

英語のみだが、ガイドツアーや説明会に参加して理解を深めることもできる。
→ツアーの紹介ページ

Daily Introductory Tour(入門ツアー)

V&Aの歴史を説明し、美術館の優れたコレクションからの宝物の選択を紹介するツアー。
無料(予約不要)、毎日実施、所要時間1時間、集合・開始場所はグランドエントランス。
ツアー実施時間は10:30〜、12:30〜、13:30〜、15:30〜。

→詳細を見る

 

LGBTQ Tour

レスビアンやゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーに関連したコレクションを紹介するツアー。
無料(予約不要)、毎月最終土曜日開催、集合・開始場所はグランドエントランス。
ツアー実施時間は16.00〜17.00。

→詳細を見る

 

Medieval and Renaissance Galleries Tour(中世とルネッサンスギャラリーのツアー)

V&Aの美しい中世&ルネッサンスギャラリーを紹介するツアー。
無料(予約不要)、毎日実施、所要時間1時間、集合・開始場所はグランドエントランス。
ツアー実施時間は11:30から、1日1回。

→詳細を見る

住所Cromwell Road London SW7 2RL
URLhttp://www.vam.ac.uk/
Mailcontact@vam.ac.uk
TEL44 (0)20 7942 2000
料金無料(寄付制)、特別展示は有料
開館時間毎日 10:00~17:45 
毎金曜日 10:00 ~22:00(一部の展示室は18:00以降もオープン)

カフェ
毎日 10:00〜17:15
金曜日 10:00〜21:30
閉館日12/24〜26
備考写真撮影可、一部不可、一部フラッシュ不可
アクセスSouth Kensington駅から5分
ヴィクトリア&アルバート博物館 Victoria and Albert Museum
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